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大雨 栃木・鹿沼で9.8万人に避難勧告

2015年9月10日 16:28
大雨 栃木・鹿沼で9.8万人に避難勧告

 大雨により川が増水し、栃木県では住宅が流される被害も出ている。同県鹿沼市を流れる黒川では、濁流の勢いがほとんど衰えることなく流れ込んでいる。

 鹿沼市では、建物を見に来た材木店の経営者の男性が、「中に保管していた木材や商品が全て水につかってしまい台無しだ」と嘆いていた。

 鹿沼市によると、黒川沿いの住宅3棟が流されたということだが、この3棟を含む付近の住民は避難していて、無事が確認されているという。

 鹿沼市の黒川上空からは、水田やビニールハウスなどが広い範囲にわたり、浸水しているのが確認できる。また、黒川にかかる橋では道路と橋を繋ぐ部分が流されて壊れるなど、被害が広がっている。

 鹿沼市によると、市全域の3万6121世帯、9万8711人に避難勧告を出しているという。避難場所は、35か所設置されており、これまでに791人が避難をしたという。

 川の流域では今後も雨は断続的に降り続く見込みで、気象庁などは引き続き厳重な警戒を呼びかけている。