阿蘇山火口近くで直径1.6mの噴石確認
14日に噴火した熊本県の阿蘇山は、15日も噴火が続いている。地元では宿泊施設で予約のキャンセルが相次ぐなど影響が出ている。
噴煙の高さは15日午後2時半には1200メートルまで上がった。阿蘇中岳の火口から約3キロ、規制エリアの外にある阿蘇市草千里では15日朝からレストランなどが営業を再開した。
15日に現地調査をした京都大学大学院・火山研究センターの大倉敬宏教授によると、火口の西約70メートルの所で長い方の直径が1.6メートルの楕円形(だえんけい)の噴石が確認された。この他にも噴石が確認されたが、飛んでいた範囲は火口から1キロ未満だったという。
しかし、火口から離れた所で噴火の影響が出ている。阿蘇市内の宿泊施設では15日午前10時時点で、予約のキャンセルが計422人に上っているという。阿蘇山周辺で噴火の影響は日常生活に支障がないレベルだが、地元では風評被害を心配する声が上がっている。