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流出の除染廃棄物探し山あいへ 5人戻れず

2015年9月18日 1:27

 福島県飯舘村で、大雨で川に流された除染廃棄物を探していた作業員7人のうち、5人と連絡がつかない状態になっている。

 環境省によると、17日午後6時半頃、福島県の飯舘村から、「堰場川の梵天大滝付近で、除染廃棄物の袋を探していた作業員5人が、戻って来れなくなっている」と連絡があった。飯舘村では、先週の豪雨で、除染で出た草などが入った袋およそ400個が川に流されており、作業員らが流された袋の回収作業を続けていた。

 梵天大滝の現場には作業員7人で袋を探しにいったが、このうち5人の体力が尽き、動けない状態になっているという。残りの2人が救助を求めに戻り、消防隊は17日午後7時20分頃から捜索を開始したが、現場が暗くなったため、約1時間後に捜索を打ち切った。

 消防隊は18日午前6時からあらためて捜索を行うことにしている。

 現場は、山あいにある渓谷の滝で、携帯電話の電波が入らず、また雨が降っていて足場も悪い状態だという。