常総市、堤防決壊時に“緊急メール”送らず
記録的な豪雨に見舞われた茨城県の常総市が、鬼怒川の堤防が決壊した当時、市民らに避難指示などを知らせる一斉メールを送っていなかったことがわかった。
常総市によると、市では、災害時に対象地域にいる全市民に緊急情報を知らせる「緊急速報メール」サービスを行っている。しかし、堤防が決壊した今月10日、市は避難指示や避難勧告を知らせる「緊急速報メール」を送っていなかったという。
担当課長は「送らなければという認識はあったが、他の対応に追われそこまで手がまわらなかった」と述べ、今後、体制づくりを進めるとしている。
一方、国土交通省は21日朝、200メートルにわたり決壊した鬼怒川の堤防について、元の土手と同じ高さまで土を盛り、応急的にふさぐ作業が完了したと説明した。さらに内側には、鉄製の板を二重に立てた仮設堤防を建設中で、24日までの完成を目指しているという。