果敢にタックル、素手でイノシシ捕獲 佐賀
6日夕方、佐賀県唐津市で男女4人がイノシシに襲われケガをした。イノシシは警察や住民などが大捕物の末、捕獲された。
6日午後6時ごろ、唐津市内の寺に現れた1頭のイノシシ。市役所の職員が捕獲しようとするが、興奮したイノシシに突進され、手も足も出ない。
周辺では6日、相次いで人がイノシシに襲われていた。70歳代の女性が頭を打撲、20歳代の女性警察官が足を切るなど男女計4人がケガをした。
警察や住民約15人を巻き込んでの大捕物。暴れるイノシシを取り押さえたのは、騒ぎを聞いて駆けつけた近くに住む自営業の原田正明さん(55)だった。高校時代からラグビーをしていた原田さんは、手足をかまれて5針縫うケガをしながらもイノシシに果敢にタックル、素手で捕獲した。
原田さん「怖かったですよ。イノシシはごつい。筋肉の塊ですから。(ラグビーの現役時代が)久しぶりによぎりました」
唐津市によると、数か月前から唐津沖を泳ぐイノシシが多数目撃されていて、今回捕獲されたイノシシも離島から餌を求めて海を渡ってきた可能性があるという。