山手線新型車両 運行再開見通し立たず
先月30日に運転を始めたJR山手線の新型車両で3件のトラブルが相次いだが、いずれも新たに導入した列車を制御する装置のソフトに不具合があったことが原因とみられることが分かった。
JR東日本(東日本旅客鉄道)によると、山手線の新型車両は先月30日午後3時半ごろ、目黒駅で自動ブレーキで停車した際、55センチ、オーバーランした。
また、午後7時前、大崎駅で車両とホームのドアが一時、開かなくなった。さらに乗客が乗り降りした後、ドアを閉めても出発ができなくなり14分間、ストップした。
さらに午後11時前には大塚駅に到着する際、運転士が自動ブレーキの効きが弱いと感じたため予備の手動ブレーキで停車させたところ、運転席のモニターが複数の異常を示し運転を打ち切ったという。
新型車両には「インテロス」という列車を制御する新しい装置が導入されていて、このソフトの不具合が3件のトラブルの原因とみられるという。新型車両の運行再開の見通しはたっていない。