運営主体変更勧告「もんじゅ」文科相が視察
運営主体の変更という異例の勧告が出された高速増殖炉もんじゅについて馳文部科学相が2日、現場を視察した。今後、立地自治体の意見も聞きながら検討を進めることにしている。
馳浩文部科学相は福井県敦賀市の高速増殖炉もんじゅを初めて視察したもので、原子炉格納容器の中などもんじゅの心臓部を見て回った。
もんじゅをめぐっては、安全管理体制の不手際が相次ぎ、原子力規制委員会から新たな運営主体を示すよう異例の勧告が出されていて、馳文部科学相は本格的な検討に入る前に現場の状況を確認したもの。
馳文部科学相「現場には時々、月に1度くらい規制委員会の方も来ていて、そこで十分なコミュニケーションがとれていなかったのかなと正直感じた」
馳文部科学相は福井県の西川知事と面談し、今月中旬にも立ち上げる有識者による専門家会合で、地元自治体からも意見を聞き取る意向を示した。