災害対策に…伊豆大島の土砂崩れを再現実験
13年に東京・伊豆大島で起きた大規模な土砂崩れを再現し、そのメカニズムを調べる大規模な実験が11日、茨城・つくば市で行われた。
今回の実験では、高さ8メートル・長さ23メートルの斜面を山に見立て、13年に記録的な大雨で大規模な土砂崩れが起きた伊豆大島の火山灰を含んだ土砂が使われ、最大100ミリの雨が火山灰の斜面に降り注ぐ。実験開始から1時間15分後、表面の火山灰などの地層が大雨で水を含み一気に崩れ落ちる「表層崩壊」という現象が再現された。火山灰層の「表層崩壊」は土砂の流れ落ちるスピードが速く、そのスピードにのって大量の土砂が遠くまで到達することから、被害が広がるとされている。
実験した国土交通省は、得られたデータを全国の火山がある地域の土砂災害対策に生かす考え。