福島原発事故に伴う森林除染の方針 再検討
東京電力・福島第一原発事故に伴う森林の除染について、丸川環境相は29日、生活圏から離れた森林では、除染を行わないとする基本方針を、再検討することを明らかにした。
福島第一原発事故に伴う除染について、環境省は先月、生活圏から約20メートル離れた森林では除染を行わない方針を決めていた。
しかし、森林で作業をする人などからは不安の声が上がり、県や地元自治体からは、「除染の方針を再検討してほしい」「里山全体を除染してほしい」といった要望が出されていた。
丸川環境相は29日の閣議後の記者会見で、こうした要望を受けたことを踏まえ、環境省や復興庁、林野庁などで新たな検討会を立ち上げ、森林除染や林業の再生について再検討することを明らかにした。
検討会は来月中にも開かれる予定で、丸川環境相は「地元の皆さんの思いをよく踏まえて連携して取り組みたい」と話している。