美浜原発と敦賀原発 廃炉計画を申請
関西電力は既に廃炉を決めている福井県にある美浜原発1号機と2号機の廃炉計画の認可を、12日、原子力規制委員会に申請した。また、日本原電も12日、敦賀原発1号機の廃炉計画の認可を申請した。
美浜原発1号機は1970年、2号機は1972年に営業運転を開始している。福島事故の後、国は原発の運転期間を原則40年と決めたことから、関西電力は出力も比較的小さく老朽化が進んでいる美浜原発1・2号機について、去年3月に廃炉を決定していた。
廃炉計画では、まず放射性物質で汚染された機器の除染などを行い、その後、汚染レベルの高い原子炉本体などの解体や撤去、最後に建屋を解体するとされている。
全工程が終了するのは、約30年後の2045年度で、費用は680億円を見込んでいるという。
また、日本原電も12日、敦賀原発1号機廃炉計画の認可を規制委員会に申請した。作業の終了時期は、約24年後の2039年度という。
福島での事故後、九州電力が玄海原発1号機、中国電力が島根原発1号機の廃炉を決めている。しかし、使用済み核燃料の最終処分場所はもちろん、汚染レベルの高い原子炉などの廃棄物については、処分場所さえ決まっていないのが現状。