子供が甲状腺がんに…家族会「原因究明を」
東京電力・福島第一原発事故の後に福島県が行っている検査で「甲状腺がん」と診断された子どもがいる家族たちが、家族会を結成し、「原因を究明してほしい」などと訴えた。
家族会を結成したのは、原発事故の後に福島県が行っている検査で「甲状腺がん」と診断された子どもがいる5つの家族。
子どもが甲状腺がんと診断された親「息子の目の前で『あなたはガンですよ』と言われたときはものすごくショックでした」「『放射線の影響ではない』とするならば、他の原因は何なのか」-家族たちはこのように訴え、県や国に原因の究明を求めた。
福島県が原発事故当時18歳以下だった約38万人を対象に行っている甲状腺の検査では、これまでに166人が「甲状腺がんまたはその疑いがある」と診断され、通常に比べて数十倍発生率が高いことから、一部の研究者らが「原発事故による放射能が原因だ」などと主張している。
これについて、専門家などで構成する福島県の検討委員会は、「放射線の影響は現時点ではまだ完全には否定できない」とする一方、チェルノブイリと比べて浴びている放射線量が少ないことなどから「放射線の影響とは考えにくい」としている。
甲状腺がんの調査については、国際環境疫学会が政府や福島県に対し、今後も引き続き詳しい調査を行うよう求めている。
「311甲状腺がん家族の会」連絡先
電話:070-3132-9155
メール:311tcfg@gmail.com
HP:http://311kazoku.jimdo.com/