原発事故で店舗閉店 東電に賠償支払い命令
ドラッグストアを展開するツルハが原発事故で店舗が閉店を余儀なくされたとして、東京電力に損害賠償を求めていた裁判で、札幌地裁は東京電力に約2億円の支払いを命じる判決を言い渡した。
この裁判では「ツルハ」が、福島第一原発の事故で県内の一部の店舗が閉店を余儀なくされたとして、東電に対し、約12億4600万円の損害賠償を求めていた。
閉店したのは原発からいずれも半径20キロ圏内の5店舗で、ツルハは事故後10年間分の「逸失利益」(=本来得られたはずの利益)などを主張し、東電は「営業損害はない」と訴えを退けるよう求めていた。
18日の判決で札幌地裁は、「3年分の利益は認められる」として東京電力に合わせて約2億円の支払いを命じる判決を言い渡した。