宮城・石巻市 津波被害の小学校を保存へ
東日本大震災の津波で児童ら84人が犠牲となった宮城県石巻市の大川小学校の校舎について、市は震災遺構として保存する方針を決めた。
大川小学校は震災の津波で児童と教職員計84人が犠牲となり、校舎をめぐっては遺族や地元住民の間で保存か解体かで意見が分かれていた。
校舎について石巻市の亀山紘市長は会見を開き、震災遺構として保存する方針を明らかにした。保存の理由について亀山市長は、校舎は震災の教訓を伝える他に慰霊を行う重要な場所であることを挙げている。
また、「見るのがつらい」という解体を望む人にも配慮し、市では周りに樹木を植えて校舎を見えにくくすることも検討するという。