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木琴を竈の火に…一日がかりのカレー作り

2016年4月19日 17:30
木琴を竈の火に…一日がかりのカレー作り

 【熊本地震】避難所となっている熊本市中央区の白川小学校から「news every.」藤田大介リポーターが報告する。(19日午後4時頃)

 白川小学校では約500人が避難している。ただ、支援物資が十分に行き届いておらず、19日に行政から届いたのは水20本程度や非常食40食など段ボール3箱だった。

 こうした物資不足の背景には、届いた支援物資をさばききれていないという問題がある。支援物資の集積場所となっている熊本県庁には、大量の支援物資が集まっている。しかし、物資を仕分けする人員や配送車両が不足していて、避難所への物資が届けきれていないのが現状だ。

 避難所となっている白川小学校では、近隣の農家などから集めた大根やなすをかき集めて、毎日の食事につなげている。

 この日の夕食はカレー。若者たちがにんじんやじゃがいもを切って準備をしている。準備は午前中から行われている。これは、住民が各自持ち寄った鍋が小さいので、400人から500人分のカレーを作るのは一日がかりの作業になってしまうからだ。

 そして、ガスコンロのガスにも限りがあるため、ご飯を炊くのは4つの竈(かまど)。火をおこす木材は、学校の音楽室で使わなくなった木琴をばらしたものや、学校で使わなくなったタンスを壊して火をおこしている。

 「心は満たされている」-避難所にいる人たちは皆、そう口々に語っていた。

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