熊本地震の被災地 週明けに学校再開へ
熊本地震で休校を余儀なくされていた学校が週明けに、ほぼすべてで授業を再開できる見込みとなった。一方で、復旧を手助けするボランティアが7日になって大幅に減っている。
震度7を2度観測した益城町では、これまですべての学校が休校していたが、9日に授業を再開することになり、避難所になっていた教室を児童らが掃除した。
熊本県内の公立学校は13の市町村で現在も186校で休校が続いているが、9日に67校が、10日には116校で授業が始まる見通し。一部の学校では避難所を敷地内に残したまま、再開するという。
一方、避難所となっている熊本市内の小学校で6日、おう吐や下痢などの症状を訴えた23人が救急搬送されたが、熊本市保健所の調べで原因は提供された昼食による食中毒の可能性が高いことがわかった。症状を訴えている人はその後さらに増え、少なくとも31人にのぼっているが、全員、快方に向かっているという。
被災地では、住民らが後片付けに追われているが、ゴールデンウイーク終盤となりボランティアの数が急激に減っている。熊本市では、7日は募集1200人に対して登録が627人と半数ほどしか集まらなかった。
熊本市社会福祉協議会・中川奈穂子事務局長「たくさんの方々がまだボランティアの力を必要としている」
ボランティアセンターは今後も参加の呼び掛けを続けていくことにしている。