“ゆとり教育”との「決別」を宣言~文科相
馳文部科学相は10日、2020年度以降に導入する次の学習指導要領について、「ゆとり教育との決別」を宣言した。
馳文科相「『ゆとり教育』との決別宣言を明確にしておきたいと思っていました」
馳文科相が発表した方針では、次の学習指導要領の改定のポイントとして、「『ゆとり教育』か『詰め込み教育』かといった議論には戻らない」と強調し、「知識と思考力の双方をバランスよく、確実に育む基本を踏襲し、学習内容の削減はしない」としている。
次の学習指導要領では、生徒らが討論などを通じて課題の解決を図る「アクティブ・ラーニング」が導入される見通しだが、学力の低下を招いたと批判されている「ゆとり教育」に逆戻りするのではという懸念が出ているため、これを否定する狙いがあるものとみられる。