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熊本城は今…立ち入り禁止エリアを初撮影

2016年5月11日 19:47
熊本城は今…立ち入り禁止エリアを初撮影

 熊本地震で大きな被害を受けた熊本県のシンボル、熊本城。11日、地震の発生以降初めて、立ち入り禁止となった区域での報道陣の撮影が許された。

 2度の大きな地震で深刻な被害が出ている熊本城。天守閣の南にある飯田丸五階櫓(やぐら)は、櫓を支える多くの石が崩落し、わずか1列の石垣でかろうじて支えられていた。また、櫓の床が抜けている様子も見てとれた。城の東側、国の重要文化財の櫓が続くエリアでは、すべての櫓の壁が剥がれていた。

 天守閣前の広場に出ると、天守閣の入り口は塞がり、瓦が散乱していた。屋根にはしゃちほこの一部とみられる残骸も確認できた。天守閣の前には大きな地割れもあった。

 城内では国の重要文化財となっている13の建造物すべてに被害が出ている。

 熊本城総合事務所所長・河田日出男さん「壊滅的状況と言えると思います。ここまで酷いというのは予想だにしない状況です。目処と言っても正直どれくらいで修復できるか、一日でも早くという気持ちだけは持っています」

 12日、国土交通省、文部科学省、県と市の4者が対応を協議する予定。

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