皇后さま 伝統の養蚕行事で「上蔟」作業
皇后さまは皇居での「養蚕」の一環として蚕をまゆの作りやすい場所に移す作業を行われた。
皇后さまは30日、皇居内の紅葉山御養蚕所で蚕がまゆを作りやすいよう「蔟」というわらなどで作った網の中に移す「上蔟(じょうぞく)」と呼ばれる作業を行われた。
皇后さまは毎年初夏に皇居で蚕を育てる「養蚕」を行うが、これに先がけ自らわらを編んで「蔟(まぶし)」を作られている。
皇后さまは糸を吐き始める直前まで育った蚕を見て「よく育ちましたね」と話し、蚕を手でつかんで蔟の中に入れながら、「やっぱり(まゆを)作りやすい所に自分で行くのね。賢い」とうれしそうに作業をされていた。まゆは5日ほどで収穫できるという。