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iPS細胞研究所 都内の民間診療所と連携

2016年7月8日 19:57
iPS細胞研究所 都内の民間診療所と連携

 iPS細胞を作って備蓄するために、京都大学iPS細胞研究所は、初めて都内にある民間の診療所と連携すると発表した。

 京都大学の山中伸弥教授らは再生医療に使うiPS細胞について、多くの人に対して拒絶反応が起きにくいタイプの人から血液を提供してもらい、それをもとにiPS細胞を作って、備蓄している。しかし、現在、細胞の提供者の採血を行うのは京都大学病院のみで提供者が京都まで行く必要があった。

 そこで今回、山中教授らは、関東周辺の提供者から採血を行う場所として東京駅近くの民間の診療所と連携すると発表した。

 iPS細胞を患者自身の血液から作るより、他人の細胞からあらかじめ作っておくことで、費用も時間も短縮されることから、山中教授らは2022年までに日本人の大半に適合する種類のiPS細胞を取りそろえて備蓄することを目指している。