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「なぜここにポケストップ?」秘密徹底解説

2016年7月27日 21:00
「なぜここにポケストップ?」秘密徹底解説

 今月22日に日本でも配信が開始されたスマートフォンアプリゲーム「ポケモンGO」が大ヒットしています。今回はポケモンGOで遊んでいる人も遊んでいない人も「なるほど」と思うテーマでお送りします。

 インターネット上で話題の出来事を日テレNEWS24・デジタル編集チームが取材する「Hot Word」。27日のテーマは「ポケモンGO 米ベンチャー企業の秘密とは」。


■ポケモンGOもう一つの魅力「ポケストップ」
 ポケモンGOとは、スマートフォンのGPS情報を使い、現実世界そのものを舞台としてポケモンを捕まえるゲームです。現実の風景の中にゲームの仮想空間が現れます。

 ポケモンGOをプレイすると、実際に自分がいる場所が地図で表示されます。プレイをしていくと、ゲームで使えるアイテムを入手することができる「ポケストップ」という場所が登場します。ポケストップは、公共の施設や建築物などが登録されています。

 ポケストップの一つである東京・中野区の「区立なつめ公園」。写真と説明の文章がゲームで表示されています。実際にその場所に行ってみました。

 すると、そこは住宅街の細い路地の先にある小さな公園で、「こんなところに公園があるのか」という場所だったんです。しかし、実際にこの場所に行かないと、ゲームで使うアイテムを入手することができないんです。

 「生麦事件発生現場」というポケストップもあります。生麦事件とは江戸末期に薩英戦争のもとになった有名な事件ですが、実際の場所は横浜市鶴見区の住宅街の一角にひっそりとあるんです。

 「さみしい滑り台」という変わった名前のポケストップもありました。実際に行ってみると、たしかに遊具は滑り台のみでした。

 これがポケモンGOのもう一つの魅力です。不思議な風景の写真と説明文章がポケストップに載っているのですが、「よくこんなところを見つけたな」という場所がたくさんあります。どうやってゲームに反映させているのでしょうか。取材しました。


■陣取りゲーム「イングレス」とポケモンGOの関連
 ポケモンGOのベース「イングレス」というスマホアプリゲームがあります。現実世界に存在する構造物などをゲームの中で取り合う、ポケモンGOと同じ位置情報を使ったゲームなんです。このイングレスの「陣地」の一部が、そのままポケストップとして使われています。

 陣地は、「イングレス」のユーザーが陣地にしたい場所の位置情報や施設の名前、写真データを送ることで登録されます。このデータがもとになっているので、街のあちこちにユニークなポケストップがたくさんあるわけです。


■イングレス、ポケモンGO“開発”したベンチャー企業
 イングレスやポケモンGOを共同開発したのが、アメリカのナイアンティック社です。元々、アメリカのグーグルの社内ベンチャーとして設立され、CEOのジョン・ハンケ氏は「グーグルマップ」の開発メンバーの一人としても知られています。ポケモンGOの地図データも、グーグルマップのデータを引用しているんです。


■キッカケは“ジョーク企画”
 ポケモンGOが生まれるキッカケとなったのは、2014年のエープリルフールの企画「ポケモンチャレンジ」でした。グーグルとポケモンがコラボし、グーグルマップ上でポケモンを探すというものでした。

 この時はグーグルマップ上にポケモンが現れるだけだったのですが、これを見たハンケ氏が「これを現実世界で実現したい」と考えました。キッカケは、エープリルフールの“ジョーク企画”だったんです。

 ユニークなポケストップを見つけるのもポケモンGOの楽しみ方の一つですが、遊ぶ時はくれぐれも周りに注意を払い、歩きスマホなどはしないように心がけてください。

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