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米軍辺野古移設 国と沖縄県が再び法廷へ

2016年8月5日 14:07
米軍辺野古移設 国と沖縄県が再び法廷へ

 沖縄のアメリカ軍普天間基地の名護市辺野古への移設をめぐる裁判闘争が再び始まる。国が沖縄県を訴えた裁判の口頭弁論が行われる那覇の裁判所前から佐藤拓記者が中継。

 国と沖縄県との争いは、国の側から再び法廷に持ち込まれた。裁判所前の広場では5日午後、翁長知事を激励する集会が行われている。知事はこのあと、裁判所入りし、午後2時から始まる一回目の口頭弁論で意見陳述を行う。

 この裁判は、翁長知事が辺野古の海の埋め立て承認を取り消した処分を撤回しないのは違法だとして、国があらためて沖縄県を訴えたもの。

 辺野古移設をめぐり、国と沖縄県の間では去年から3つの裁判が争われてきたが、今年3月、和解が成立し工事は中断された。

 和解後に国土交通相はあらためて知事に対し、埋め立て承認取り消し処分を撤回するよう求める「是正の指示」を行ったが、知事は従わず、国との協議による解決を求めていた。

 そのような中、再び国から訴えられた翁長知事は5日の意見陳述で「国の主張は地方自治の軽視だ」と訴え、あらためて自らによる埋め立て承認取り消しの正当性を主張する見通し。