全国の警察を率いる警察庁のトップが１０日に交代し、金高雅仁前長官（６２）の後任として、坂口正芳氏（５８）が、第２６代の警察庁長官に就任した。

　１９８０年に警察庁に入庁した坂口新長官は、交通部門の経験が豊富で、警視庁交通部長や大阪府警本部長などを歴任した。

　坂口新長官は就任会見で、テロ対策を更に強化する考えを示した。

　坂口新長官「我が国は２０１９年にラグビーＷ杯がある。２０２０年には東京五輪の開催を控えている。大変厳しい国際テロ情勢のもとですので、緊張感を持ってテロ対策を推進していく」

　一方、勇退した金高前長官は、取り調べの可視化などの刑事司法制度改革に伴う態勢整備や、伊勢志摩サミット警備の指揮などに尽力した。