“築地移転を延期”31日以降に小池氏会見
東京都の小池知事が、11月7日に予定されていた築地市場の豊洲移転を延期する意向を固めたことが分かった。
築地市場の豊洲新市場への移転は11月7日に迫っていたが、小池知事は、「いったん立ち止まって考える」として、就任後、賛成・反対両方の意見を自ら聞くなど再検討していた。
関係者によると、その結果、工場跡地だった豊洲の土壌や地下水の安全性に不安があることや、間口が狭く使い勝手が悪いなどの指摘を受けたことから、知事は移転を延期する意向を固めたという。
一方、築地市場の跡地には、都心と臨海部をつなぐ環状2号線が建設される予定で、現在の計画でも開通は2020年東京オリンピック・パラリンピックの直前となっていたが、豊洲移転が延期となれば道路の開通が間に合わない可能性が高まった。また、市場関係者の中には、移転に向けた契約などを進めている人も多く、これらの補償の問題が発生するおそれもある。
小池知事は31日以降に会見を開き正式発表する方針。