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政府はゼロ宣言も…待機児童数 2年連続増

2016年9月2日 14:20
政府はゼロ宣言も…待機児童数 2年連続増

 政府は、約1年半後に「待機児童ゼロ」にすると宣言しているが、希望しても保育園に入れない「待機児童」は2年連続で増え、今年4月時点で2万3500人を超えたことがわかった。

 厚労省によると4月1日時点で希望しても保育園に入れなかった待機児童は全国で2万3553人と、去年より386人増えた。増加は2年連続。

 自治体別で最も多いのが東京都世田谷区の1198人、岡山市が729人、沖縄県那覇市が559人などで、地方の都市部でも深刻化している。ただ岡山市は、待機児童の定義を国よりも厳しくしたため数が多くなった。

 昨年度、保育の定員は、全国で約10万3000人分増えたが、経済的な理由などで働く母親が増え、ニーズに追いつかない形になっている。