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小池氏「無責任体制」歴代市場長を痛烈批判

2016年9月23日 19:27
小池氏「無責任体制」歴代市場長を痛烈批判

 東京都の小池知事は23日、会見をおこない豊洲市場の一部に盛り土がないことを、歴代の市場長が認識していなかったことについて、「無責任体制」と厳しく批判した。一方、民進党の蓮舫代表が都庁を訪問、小池知事とどのような話をしたのだろうか。

■23日、小池知事と会談したのは、今月に民進党の代表に就任した蓮舫代表。就任のあいさつに訪れた。2人は、2020年の東京オリンピック・パラリンピック予算のムダ削減などについて話したという。

■会談を終えた蓮舫代表は、小池都政について「すべてにおいて、挑戦する力を久しぶりに東京都知事に見せてもらいました。率直に評価しています。すごいと思います」と語った。

■小池知事はその後、定例会見に臨んだ。会見の中で多くの時間が割かれたのは、豊洲市場の問題。東京都は21日、盛り土が行われなかった経緯などを調査した内部調査報告書を小池知事に提出していた。小池知事は、引き続き調査を行い、9月末までに調査結果を出すよう指示をした。

■小池知事「都庁が実際に自律改革できるかの試金石でもあると思う。やっぱり嫌ですよ、先輩方に嫌な話を聞かなければならないかもしれないし」「だけど、都政の信頼を回復するという一番大きな課題のためには、わたしはこの都そのものが問われることになるので、報告書についてはしっかりやって欲しい。やらなければならない」

■豊洲市場の土壌汚染対策として盛り土を行ったと説明してきた東京都。しかし、主要な建物の地下にあったのは盛り土ではなく広大な地下空間だった。

■基本設計を行った設計会社の関係者は、取材に対し「都と協議した上で地下空間の設計を行った」「我々が勝手にやることはない」と答えている。

■しかし、豊洲移転の責任者である歴代の市場長5人全員が「盛り土はされている」と認識していたという。

■小池知事「誰のお金でやっていて、誰のための市場なのか、ちょっときつい言葉を言わせていただくと、『無責任体制』と言わざるを得ない」

■一方、会見は“政治塾”の話にもおよんだ。小池知事は都知事選を通じて、政治への関心が高まったとして、自らの政治塾を立ち上げることを表明していた。小池知事はできるだけ早く多くの人に参加してもらえるよう準備を進めているという。

■一方、自民党の東京都連関係者からはこの動きに警戒する声もある。

■自民党東京都連関係者「政治塾は新党予備軍でしょう。あとはブラフかもしれない。自民党に対して来年の東京都議選でいつでも対立候補を擁立する準備はできているということを示す意味合いもあるでしょう。小池さんといえども自民党と全面戦争するのは大変だからね」

■将来の“小池新党”につながるのだろうか。様々な臆測を呼んでいる。

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