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福島原発 復水器に“1000倍”の汚染水

2016年9月28日 20:08

 福島第一原発の建屋内にたまっている汚染水のうち、復水器と呼ばれる設備にたまっている水が約2000トンあり、他の汚染水に比べ約1000倍もの高濃度であることが初めて明らかにされた。

 これは28日に開かれた原子力規制委員会の検討会で、東京電力が明らかにしたもの。福島第一原発の1号機から4号機までの建屋の中には、約6万8000トンの汚染水がたまっている。その中でタービン建屋内の「復水器」と呼ばれる設備の中にたまっている汚染水が非常に高濃度であることが明らかになった。

 汚染水の量は2000トンほどだが、他の建屋内の汚染水に比べ約1000倍もの高濃度だという。もともと復水器はタービンを回した蒸気を冷やして水に戻す設備だが、東京電力は事故当時、汚染水を保管するタンクがなかったため、この復水器内にためていたと説明していて、今後、高濃度の汚染水の処理方法についてあらためて検討するとしている。

 復水器内の汚染水も含め、建屋内のすべての汚染水については、タンクを増設するなどして2020年までに処理を完了したいとしている。

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