両陛下 大槌町と山田町の復興状況を視察
岩手県を訪問中の天皇・皇后両陛下は、かねてから訪問を希望していた大槌町と山田町で復興状況を視察された。
天皇・皇后両陛下は、29日午前、東日本大震災の津波で大きな被害を受けた大槌町で魚市場の復興状況を視察した後、役場を訪問された。
小雨の中、多くの町民らが出迎えると、両陛下は近づき、ひとりひとりの話に耳を傾けられた。
今年の夏に、新居に引っ越したという男性には、「それは良かったですね。ご苦労さまでした」とねぎらい、何度も「お体をお大事に」と声を掛けられていた。
午後には同じく大きな被害を受けた山田町に移動し、子どもたちの協力のもとで建てられた施設を訪問し、中高校生と交流された。
図書館を備えたこの施設は、今年7月に開設し、今後は、駅に直結する町の中心施設となる。陛下は、「出来たばっかりですね。これからですね」と声を掛け、皇后さまは、「いいものが出来ましたね」と喜ばれていた。
この2つの町への訪問は震災後初めてで、両陛下はかねてから強く希望されていた。