美容外科クリニックでしわが消えるなどとうたった注射を受け、高額な請求を受けるといった被害が相次いでいるとして、国民生活センターが注意を呼びかけている。

　被害にあった女性の一人は２年前、「ほほのたるみが取れる」との新聞の折り込み広告を見て美容外科クリニックを訪れ、成分不明の液体を注射していた。

　被害にあった女性（８１）「５８３万２０００円、リフトアップ注射代ということで…」「一生ものだから徐々に効き目が出るということで。なかったです、効き目は」

　医療問題弁護団によると、効き目がないばかりか、注射の後に高額な請求を受ける被害が相次いでいるという。全国の消費生活センターに寄せられた６０歳以上の美容医療のトラブルに関する相談は、昨年度までの５年間で１０００件あまりにのぼり、国民生活センターは施術を受ける前によく注意するよう呼びかけている。