豊洲移転 早くても来年冬から再来年春に
延期されている豊洲市場の移転時期について、小池知事は18日の定例会見で移転までの手順ごとにかかる期間を明らかにし、「移転は早くても来年冬から再来年の春」になるとの見通しを発表した。
小池知事は18日の定例会見で、豊洲市場の移転時期について初めて具体的な見通しを発表した。
今回まとめられた見通しでは、専門家会議などが安全性を確認した後、環境アセスメントをやり直さず「変更」だけで済む場合、必要な追加工事をし、来年冬から再来年の春の間で移転できる環境が整うとしている。具体的な移転日は業界団体と調整して決めるという。
しかし、環境アセスメントが「やり直し」になった場合は、さらに1年ほど遅れる見通しを示している。
また、移転準備のため市場関係者がすでに発生させている費用については、来月下旬から1月上旬までに補償の枠組みを作り、来年4月から支払いを開始する方針を示した。
さらに、補償金支払いまでの間の資金繰りを支えるために、来月1日からいわゆる「つなぎ融資」を始めることも発表した。限度額は1000万円で、利子・保証料を都が全額負担するとしている。
一方、築地市場跡地の地下を通り、東京オリンピックでは選手村と都心を結ぶ役割を担う『環状2号線』は、2020年までに地下化することを断念し、地上に新たな道路を造る方針を示した。地下トンネルの完成は大会後になるとしている。