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豊洲市場 地下空間の水銀除去へ 対策検討

2016年11月13日 2:04
豊洲市場 地下空間の水銀除去へ 対策検討

 東京・豊洲市場の安全性を再検証する専門家会議の2回目が12日に行われ、建物の地下空間から検出されている水銀を除去するため、今後、換気などの対策を検討していくことを確認した。

 豊洲市場の青果棟の地下空間の3か所では、今年9月に採取した空気から国の指針値の5倍から7倍の濃度の水銀が検出されたが、その後の5回の測定でも水銀が検出されたことが公表された。

 しかし、水銀の数値は徐々に下がっており、最新の今月上旬の結果では指針値の2倍程度となっている。

 水銀の発生源については、地下空間にたまった地下水に含まれるごく微量の水銀が気化し、密閉された中で高い濃度になったとの見解が示された。

 安全性については、「人が頻繁に出入りする場所ではなく、直ちに影響はない」とし、今後は有害物質を吸着処理などした上で換気し、その後、たまった地下水を抜くなどの対策をとりながら、引き続きモニタリングを続けていくことを確認した。