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豊洲市場の“たまり水”から微量の鉛を検出

2016年9月21日 23:49
豊洲市場の“たまり水”から微量の鉛を検出

 豊洲市場の地下空間にたまった水の安全性が懸念されている問題で、柳ヶ瀬裕文都議会議員(無所属)が21日夜、独自に水を調査した結果、都の調査では検出されなかった鉛を検出したと公表した。

 柳ヶ瀬議員によると、15日に青果棟の地下から採取した水を大学の研究者が調査した結果、基準値を下回る微量の鉛を検出したという。鉛は市場建設前の土壌からも検出されていた有害物質で、先週公表された都の調査では検出されていなかった。また、ヒ素も環境基準値に近いレベルで検出したという。

 柳ヶ瀬議員「(都の調査で)不検出としていた鉛が検出されたということです。都は1回検査をして、この値が出たよということでしたが、それと違う結果が出ているので、徹底した検査を求めていきたい」

 一方、都議会公明党は21日、14日に引き続き豊洲市場の視察を行い、地下空間に重機を入れるための地上の入り口部分を確認したという。都議会公明党は20日、東京都の調査では検出されていなかった有害物質のシアン化合物が水産卸売場棟の地下の水から検出されたと発表していた。

 伊藤興一議員「(都議会公明党の調査で)シアンが不検出とは言えないという値が出たので、このへんについても、都として責任を持って、再度調査をしていただきたいということも、要望の中に入れていきたいと思っている」

 都議会公明党は21日、小池知事と面会し、水の再調査を要望した。