都議会公明党「たまり水からシアン化合物」
豊洲市場の地下空間にたまった水の安全性が懸念されている問題で、都議会公明党が独自に行った水質調査の結果を公表し、シアン化合物が検出されたことを明らかにした。
都議会公明党は14日に豊洲市場の青果棟、水産卸売場棟、水産仲卸売場棟3か所で地下空間のたまり水を採取し、民間の検査機関で調査したという。調査の結果、3か所とも環境基準を下回る微量のヒ素を検出したことに加え、水産卸売場棟のたまり水からは有害物質のシアン化合物を検出したという。
シアン化合物は、大量に摂取すれば頭痛やおう吐の症状を引き起こす恐れのある有害物質で、国の環境基準は「検出されないこと」とされている。シアン化合物は17日に公表された東京都の水質調査では検出されていなかった。
都議会公明党は、今回の結果と環境基準とは単純に比較はできないとした上で、都に対し、再調査を求めるとしている。