豊洲市場への移転 早くても来年冬に
延期されている豊洲市場の移転時期について、東京都は「早くても1年後の来年冬になる」との方向性をまとめたことが分かった。小池知事が18日午後の会見で発表する。
小池知事は今月4日の会見で、豊洲市場移転の手順などを示したが、時期には言及しておらず、市場関係者からは不安の声があがっていた。
今回まとめられた豊洲移転の基本的な方向性では、専門家会議などが安全性を確認した後、環境アセスメントをやり直さず「変更」だけで済む場合、移転は早くて1年後の来年冬頃になるとしている。しかし、安全対策に必要な追加工事次第で時期が延びるほか、環境アセスメントが「やり直し」になった場合は、さらに1年ほど遅れるという。
また、築地市場跡地の地下を通し、2020年東京オリンピックでは選手村と都心を結ぶ役割を担うはずだった「環状2号線」は、地下トンネルの建設は断念し、地上に新たな道路を造るなどとしている。小池知事は18日午後2時からの記者会見で発表する。
一方、見直しが行われているボートとカヌーの「海の森水上競技場」について、都は、今月29日に行われるIOCなどとの「4者協議」で結論が出るまでくい打ち工事の一時中断を決めた。それにともない、資材を積んだ船の停泊費用などが1日数百万円かかるおそれもあるという。