ボート・カヌー 東京と宮城に絞り検討も
2020年東京オリンピック・パラリンピックの会場見直しを提案している都の調査チームが、ボートとカヌーの会場について東京と宮城の2か所に絞って検討していることを明らかにした。
調査チームの上山信一特別顧問らは20日、ボートとカヌーの会場について、「実現可能性が高くて、時間がかからないのが絶対条件」として東京の「海の森水上競技場」を恒久的な施設として建設する案か、大会後に撤去する仮設の施設として建設する案、宮城県の「長沼ボート場」に変更する案の2か所3案に絞って検討していることを明らかにした。
一方、埼玉県の「彩湖」については、大雨や渇水の際の調整池としての役割があるため、オリンピックの開催は難しいとの認識を示している。
これに対し、彩湖での受け入れを表明していた埼玉県の上田清司知事は「何の連絡もないまま(候補地から消えてしまったら)話にならないので、近々に来週の半ばくらいに埼玉県の調査報告を組織委員会にお届けして、検討していきたいと思っております」
一方、小池知事は20日、組織委員会が負担することになっている仮設施設の費用について、東京都の仮設施設の費用として都が1000から1500億円を負担する案を18日の会談でIOCのバッハ会長に提示していたことを明らかにした。
ただこれは調査チームの提案で、都として決定したものではないということで、東京都の負担については、調査チームが来月1日にもまとめる2回目の報告を受けた上で決めるとした。