福島第二原発 放射性物質の測定機器が復旧
【福島などで震度5弱の地震】
東京電力では記者会見を開き、福島第一、第二原発の状況について説明した。東京電力によると、第一原発には22日午前6時38分に、第二原発には22日午前6時31分に、最大1メートルの津波がそれぞれ到達したが、敷地内の設備や機器に直接の影響は出ていない。地震が起きた当時、作業にあたっていた人たちについても全員の安全が確認されているという。
この地震を受けて東京電力は、福島第一原発で運転していた汚染水を処理するシステムの運転を停止した。これは、汚染水が漏れるのを未然に防ぐため措置で、水漏れのおそれがないことが確認でき次第、運転を再開するとしている。
一方、福島第二原発では、地震の揺れを感知して3号機の使用済み燃料プールで一時的に冷却ポンプが停止したが、22日午前7時47分には復旧したという。ポンプが停止している間にプールの温度は0.8℃上昇したものの、安全上問題がある温度には至っていない。また、第二原発では、構内の一部で停電が起き、空気中の放射性物質を測定する機器の1つが停止していたが、22日午前10時10分に復旧した。周辺のモニタリングポストに異常はないという。
東京電力ホールディングスの廣瀬社長は22日、新潟県を訪れ、米山知事と会談する予定だったが、会談を延期し、東京に戻り、情報収集にあたるという。