×

大飯原発3・4号機 規制委が審査書案了承

2017年2月22日 13:21
大飯原発3・4号機 規制委が審査書案了承

 原子力規制委員会は22日、福井県にある大飯原発3号機と4号機について、再稼働の前提となる審査に事実上、合格したことを示す審査書の案を了承した。

 関西電力の大飯原発3・4号機は、福島第一原発事故の翌年、電力不足を理由に稼働したが、定期検査に入り、稼働を停止していた。その後、関西電力が2014年に、規制委員会に、再稼働に向けた安全審査を申請していたもの。規制委員会はこれまで発生しうる最大の地震の強さをどう評価するかなどを議論してきた。

 22日の規制委員会では、複数の活断層が同時に動くケースを想定するなど、備えるべき地震の強さを十分に大きく評価しており、安全対策が「原発の規制基準に適合している」として審査書の案を全会一致で了承した。事実上の合格で、今後1か月間、国民から意見を募ったあとに正式決定するが、地元の同意を得て、設備の検査などが済めば、早くて今年の秋にも再稼働することになる。