定期検査中の川内原発1号機、再稼働
九州電力は、定期検査中の鹿児島県の川内原発1号機の原子炉を、8日午後9時半に起動し、再稼働させた。
定期検査のため停止していた川内原発1号機は、8日午後9時半に原子炉を起動し、再稼働した。9日午前10時には、核分裂が安定した状態で続く臨界に達する見通し。
脱原発を掲げ、九州電力に原発の即時停止を要請した鹿児島県の三反園知事だが、その後、「私に稼働させるさせないの権限はない」と発言し、事実上、再稼働を容認する姿勢を示していた。
また、公約に掲げていた原子力問題について検討する委員会の設置も、再稼働には間に合わなかった。
8日、再稼働を前に行われた記者団の取材には「委員会の設置に向け努力している」と繰り返すにとどまり、再稼働の是非については触れず、黙認した形となった。
原発の新たな規制基準のもと定期検査に入った原発が再稼働するのは、全国で初めて。