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4億円払えず…てるみくらぶ破産手続き開始

2017年3月27日 14:20
4億円払えず…てるみくらぶ破産手続き開始

 海外ツアーの航空券が発券できなくなるなどのトラブルが相次いでいる旅行代理店「てるみくらぶ」は、東京地裁から破産手続きの開始決定を受けたことを明らかにした。

 「てるみくらぶ」の山田社長は27日午前、事業継続を断念し、東京地裁から破産手続きの開始決定を受けたと明らかにした。

 山田社長「多大なるご迷惑をおかけ致しましたことをおわび申し上げます。今後、旅行を予定されているお客さんにご迷惑をかける可能性もございますことから、やむなくこのような結論に至りました」

 2015年春ごろから経営状態が悪化し、今月24日になって航空券の発券に必要となる国際航空運送協会(=IATA)への支払額約4億円が用意できず、破産申請に至ったとしている。負債額は151億円で、このうち一般旅行者への債務は約100億円にのぼり、最大で9万人に影響が出るとみられる。

 「てるみくらぶ」はすでに航空券をうけとっていても今後は渡航を控えるよう呼びかけている。観光庁は、26日の時点で「てるみくらぶ」の客約2500人が38の国と地域に滞在しているとし、安全に帰国できるよう対応を急いでいる。