六ヶ所村ウラン濃縮工場 新基準に合格

青森県六ヶ所村にあるウラン濃縮工場について、原子力規制委員会は19日、新たな規制基準に事実上合格したことを示す審査書案を了承した。
六ヶ所村にある日本原燃のウラン濃縮工場は、天然ウランを原発の燃料として使えるようにする施設で、燃料を再利用する「核燃料サイクル政策」の重要施設。
この施設について、原子力規制委員会は、運転中のリスクが低く、地震や火災の対策などについて、新規制基準を満たしていると判断した。今後、経済産業相の意見などを受け、正式に合格となる見通し。
日本原燃は去年、社内での虚偽報告の疑いが発覚し、規制委員会が社内体制を審査していたため、審査書案のとりまとめが遅れていた。
日本原燃の核燃料サイクル施設では、このほか、使用済みの核燃料からプルトニウムなどを取り出す再処理工場や、MOX燃料工場なども審査が最終段階となっている。