【速報】岸口県議「除名」増山県議「離党勧告」処分 知事選めぐりNHK党立花氏に非公開情報を漏洩 兵庫維新が会見「不信をかけ深くお詫び。苦渋の決断だが、重大性を考えれば厳正に処分」
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日本維新の会の地域支部である「兵庫維新の会」は、25日午後4時から記者会見を開き、岸口実・兵庫県議を「除名」とし、増山誠・県議を「離党勧告」とする処分を発表しました。2人は「NHKから国民を守る党」の立花孝志党首への情報漏洩をめぐり、党が処分を検討していました。
■「副委員長の立場でありながら自ら流出…ガバナンスを大いに揺るがす行為」
岸口県議への除名処分については、「公人の立場で他者への誹謗が含まれる真偽不明の文書を渡した社会的責任が重大。百条委員会の副委員長であり、県議団の団長の立場でありながら自ら流出し、兵庫県議団に無断で行ったことはガバナンスを大いに揺るがす重大な行為であり、世間の信頼を失墜させた」と説明。
増山県議については、「百条委員会の委員の立場で秘密保持に抵触する行為に行ったのは議会人として法令順守意識が足りず、大きな問題。ガバナンスを大いに揺るがし、日本維新の会の信頼を失墜させる行為」だとしました。
会見の冒頭で、兵庫維新の会代表の金子道仁参院議員は「県民の皆様にご迷惑・不信をかけたこと、大変申し訳ございません」と謝罪した上で、「メンバーとして共にしてきた仲間に対する処分は苦渋の決断で、これまでの党への貢献を考えれば非常に難しい判断だが、事案の重大性や社会的責任の大きさを考えれば 、客観的に公正かつ厳正な処分を迅速に行うべきと考えた」と話しました。
■“黒幕”文書提供の岸口県議「軽率だった」 増山県議は「ルール違反」謝罪も正当性主張
斎藤知事の疑惑を調べる百条委員会の委員を務めていた増山誠県議は、百条委員会が開いた、非公開の証人尋問の音声データや文書を立花氏に提供したことを認め、離党届を提出。23日の会見で、「流出させたことはルール違反」として謝罪する一方、「県民に知らせるべき情報だった」などと自らの正当性を主張していました。
また、百条委員会の副委員長を務めていた岸口実県議は死亡した竹内英明元県議を『斎藤降ろしの黒幕』とする文書を立花氏に提供する場に同席していたことを認め、「文書を手渡したと言われても反論しようがない」「軽率だった」などと謝罪していました。
兵庫維新の会は処分を検討する「党紀委員会」を設置。関係者によりますと、2人への聞き取り調査から、増山県議を「除名」、岸口県議を「離党勧告」とする方向で検討し、25日夜の執行役員会で最終的な処分について協議していました。
党紀委員会での検討結果と処分内容が変わったことについて、金子代表は会見で、「党紀委員会はあくまで諮問機関。内部の意思決定のプロセスの中で様々な意見が出たのは事実」とした上で、「どちらが立場的に重大な責任を負っていたのか 、影響力や監督責任を加味した。兵庫維新の会として、この決断が唯一の判断」だと強調しました。