立花氏に情報提供 維新の兵庫県議3人は謝罪するも、正当性を主張 「知るべき情報を伝えるのも使命」
23日、昨年の兵庫県知事選の期間中に、NHK党の立花孝志氏に対し情報提供をした維新の兵庫県議3人が会見を行い、謝罪しました。5時間半に及んだ会見で、3人は繰り返し正当性を主張しました。
23日、「日本維新の会」の地域支部「兵庫維新の会」に所属する兵庫県議3人が開いた会見。出席したのは…
岸口実 県議
「次期知事選で清水貴之候補を除いて、他に適任者はいない!」
昨年の知事選の際、維新県議団のトップだった岸口実県議。斎藤元彦知事の対抗馬として、元参議院議員の清水氏に出馬を要請していました。
岸口実 県議
「私から(立花氏に”黒幕文書”を)提供したということで結構です。記載の中身が事実かどうか、まったく判断がつきませんでした」
NHK党の立花氏に“情報源”として名指しされた白井孝明県議。
白井孝明 県議
「うわさレベルではございますが、言われていたことは事実でございますし、県議会議員の中にも広まっていたうわさでございますので、そこは実際にあったことですよいうことを、お伝えさせていただいた次第です」
そして、非公開で行われた百条委員会の証人尋問の音声データを立花氏に提供した増山誠県議。
増山誠 県議
「録音データを外部に流出させたことはルール違反でございますので、この場を借りて謝罪させていただきたいと思います。本当に申し訳ございませんでした」
会見は約5時間半に及びました。
増山誠 県議
「当時、私は発信力がなかったので、その中で立花氏の発信力という点において、この方にお伝えすることで県民の皆様が知ることができるのではないかと考えた」
自身が委員も務めた百条委員会で決めたルールを破ってまで行われた「音声流出」。記者から、百条委員会で真相を究明するべきだったのでは?と問われると…
増山誠 県議
「百条委員会の委員として提供することになれば、何らかの責任が生じると思いますので、その意味で百条委員会でこれからも真実を追求していくというのも、ひとつの私の使命ですし、もうひとつの使命としては、議員として県民の皆様が知るべき情報をしっかりお伝えしていくという、両方の使命があると思っていましたので、議員としての仕事をそれぞれ果たしていきたいと思い、その形になりました」
こう話し、自身の行動の正当性を主張しました。
また、流出させた音声には、斎藤元彦知事を告発した元局長の真偽不明な私的な情報を話そうとする片山安孝元副知事が、奥谷謙一委員長に制止される場面も含まれていました。
増山誠 県議
「(私的情報は)かなりの確度で『確信』しております。『ありうる』『可能性がある』と思っています。私なりに信用のあるところから情報を得ていますので」
(Q:自分で議会で問題にしなかったのはなぜ?)
「非常にプライバシーに関わることなので…どういう形で発信するのか、問題意識は持っていましたが、そういう場で質問しようとは思わなかった」
元局長の私的な情報に関して、立花氏の発信力を頼りながら、自ら発言することは控えていたと説明。自身の正当性を繰り返し主張しました。
増山県議は23日付で離党届を提出。
一方、維新は24日、改めて増山県議ら3人の聞き取りを実施。
増山誠 県議
「事実をお話しする予定です」