「窓ない部屋でも保育室に」都が提案

待機児童問題が深刻な中、東京都は窓がない部屋でも保育室として使えるようにする規制緩和を条件付きで認めるよう20日、政府の会議に提案した。
現在の建築基準法では、光を取り入れるため、保育室には床面積の5分の1以上の大きさの窓が必要で、ビルの中などの窓のない部屋は保育室にすることができない。
これに対して、東京都は保育施設を増やすため、窓のない部屋でも隣り合う部屋に窓があれば一つの部屋とみなして、保育施設への転用を認める規制緩和を政府に提案した。同じ階の隣り合う部屋の面積をあわせて、その5分の1以上の大きさの窓がある場合は、保育施設として許可する案となっている。
国は、規制緩和にむけては保育環境への配慮も必要だとして、部屋と部屋の間に光を取り入れる窓を設けるといった条件の詳細を東京都と検討する方針。