房総半島沖に「レアメタル」含む大量の岩石
千葉県の房総半島沖の海底に、コバルトなど希少な金属を多く含んだ岩石が大量に見つかった。日本が希少な金属を輸入に頼る中、採掘技術の開発に結びつくと期待される。
今回発見されたのは希少な金属「レアメタル」を多く含んだ岩石の集まり「コバルトリッチクラスト」の破片。海洋研究開発機構などは、4月から房総半島の沖、約350キロの海底で調査した。その結果、水深1500メートル付近から下に広がる海底火山の斜面一帯に希少な金属を含む「コバルトリッチクラスト」が見つかり、その面積は約950平方キロメートル、東京都の約半分にあたるという。
研究グループは「本州に近い海域で大量に金属資源の存在がわかったことは画期的」として採掘技術の開発などに役立つとみている。