焼岳で小規模な「噴気」確認~気象庁
岐阜県と長野県の境に位置する活火山の焼岳で、9日夜から10日未明にかけて、小規模な「噴気」が確認された。気象庁は、今後の火山活動に注意するよう呼びかけている。
気象庁によると、岐阜県と長野県の境に位置する活火山の焼岳で、9日午後11時50分頃から10日未明の午前2時頃までの間に、「空振」を伴う地震が6回観測され、山頂の西側約400メートル付近の山腹で、白い噴気が確認された。
このうち、午前0時48分に確認された噴気は、約100メートルまで上がり、東に流れたということだが、その後、噴気は次第に弱まり、午前3時以降は観測されていないという。
焼岳では1962年に水蒸気噴火によって多くの噴石が飛び散り、山小屋にいた2人がケガをしている。
気象庁は、今のところ、焼岳の傾斜計のデータや地震の回数に変化はみられないことなどから、噴火警戒レベル「1」を継続した上で、今後の火山活動に注意するよう呼びかけている。
また気象庁は、10日午後、天候を見極めた上で、上空から調査を行うことにしている。