鎮魂の赤い炎…京都伝統行事「五山送り火」
京都の夏の伝統行事「五山送り火」が行われ、鎮魂の赤い炎が古都の夜空を照らした。
合図とともに、東山の如意ヶ嶽に並べられた火床に火がともされると、一辺最大160メートルの、巨大な「大」の文字が浮かび上がった。
「五山送り火」はお盆に迎えた先祖の霊を送る伝統行事で、数百年以上続いているといわれている。去年の大雨の送り火とは一転、今年は天気にも恵まれ、「大」に続き「妙法」「船形」などが浮かび上がると、京都の夜空は幻想的な雰囲気に包まれた。
訪れた約8万人の見物客らは、手を合わせたり写真を撮ったりしながら過ぎ行く夏を惜しんだ。