指摘に加計学園反論“80億円は1期のみ”
愛媛県今治市に加計学園の獣医学部を新設する計画をめぐり、反対する市民団体が会見し、加計学園が建築費を水増しして不正に補助金を請求した疑いもあると指摘した。一方、学園側は反論している。
今治加計獣医学部問題を考える会・黒川敦彦共同代表「建築費の水増しによる、場合によっては補助金を不正に詐取しようとしているのではないか」
24日に会見を開いた今治市の市民団体は、建築関係者から入手したとする加計学園の獣医学部の設計図を公表した上で、使用している建材や構造などから積算すると、約148億円とされる建築費が実際には半額程度ではないかと指摘した。その上で、建築費は今治市などが補助金算出の根拠としているため、学園側が不当に補助金を請求した疑いもあると主張した。
また市民団体は総務省の統計データから加計学園の獣医学部の工事予定額を見ると約80億円となり、金額が大きく異なっていると指摘した。
一方、加計学園側は24日夕方にコメントを出し、約148億円は1期工事と2期工事などが含まれた総事業費であり、指摘された約80億円は1期工事だけの建物建築費だと反論している。
また、日本テレビの取材に応じた学園の関係者は建築費の指摘について、「獣医学部の性質上、いろいろな設備が必要になり、『高い』という認識はない」と話している。