愛媛県松山市では秋祭りがクライマックスを迎えている。道後温泉駅前では豪快な神輿（みこし）の鉢合わせが行われ、祭りムードは最高潮に達した。

　７日午前５時半、松山市道後地区にある伊佐爾波神社と湯神社から計８体の神輿が宮出しを行った。そして道後温泉駅前の広場に神輿が出そろうと、かき手たちが「もてこい、もてこい」と威勢の良いかけ声をあげ、鉢合わせが始まった。

　神輿同士をぶつける鉢合わせは、明治時代の終わり頃に五穀豊穣（ほうじょう）と商売繁盛を願い始まったという。観客は神輿がドスンという音とともにぶつかりせめぎ合うたびに、盛んな拍手と声援を送っていた。