40代で低所得世帯の割合が増加 厚労省
年間所得が300万円未満の低所得世帯の割合が20年前と比べると働き世代で増加していることが、厚生労働省の調査で分かった。
24日に公表された厚生労働白書は、2014年までの20年間の家計所得の動向について分析したもの。
それによると、世帯主が40代の現役世代で300万円未満の低所得世帯の割合が、1994年は全体の11.2%だったが、20年間で5.4ポイント増加し、16.6%となった。
一方で、65歳以上の高齢者世帯では100万円未満の割合が減少し、200万円以上500万円未満の中間所得が約6ポイント増加し、48.2%となった。
白書では、社会保障の給付や負担が現役世代に比べて高齢者に手厚い構造となっていて、今後、現役世代の所得の向上を支援するなど、すべての世代が恩恵を受けられる社会保障が必要と指摘している。