SNSから“子育てあるある本”出版相次ぐ
育児の苦労や悩みを愉快に、そして面白く描いた“子育てあるある本”の出版が相次いでいる。もともとはSNSに投稿されていたもので、著者は子育てをしている現役の主婦。なぜ今、出版が相次いでいるのだろうか。
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都内に住むウラクさん。先月2歳になった双子の男の子と女の子を育てている。子育ての合間に描いているのは育児記録。実際にあったエピソードをイラストつきで記している。いずれも育児中にありがちな“子育てあるある”ともいえる出来事だ。ウラクさんは、これらのイラストをSNSにも投稿。それが先日、本として出版された。実は今、こうした主婦がSNSへと投稿した“子育てあるある”の書籍化が相次いでいる。
ウラクさんは、普段は双子が寝ている間にイラストを描いているという。その様子を見せてもらった。描いたイラストは、ウラクさんがみかんを食べさせようと思ってむいていたところ、双子から「アリガトウ」「ヤサシイネェ」と、すごい上から感謝された時の様子。生意気で面白かったという双子とのやりとりをスマートフォンのカメラで撮影し、SNSへと投稿すると、1時間ほどで4000件近い「いいね!」がついた。
ウラクさん「(イラストを見た母親から)『救われました』と言われることで私もうれしい気持ちになります」
イラストを描くことで自分自身のストレス発散にもつながっているという。
本の出版を提案したセブン&アイ出版・平井薫子さん「育児のつらいところだったりとか、自分もこれで大変だなと共感をしてもらえると思ってこの度出版させていただきました」
“子育てあるある本”について街で母親に取材すると、「深刻に考えていたことが『なんだ、こんなおかしいことなのか』と気持ちが救われたり」「すぐ相談したくても近くに(知り合いが)いなかったりするので、そういうのを見てはげまされる部分があるなと」などの声が聞かれた。