草加・魚大量死 有毒物流出工場に改善命令
今月11日、埼玉県草加市の川が青緑色に変色し、魚が大量に死んだ問題で、埼玉県は有害な塩化銅を流出させた東信化学工業に改善命令を出した。
草加市の古綾瀬川では今月11日、300メートルから400メートルの範囲で青緑色に変色し、100匹以上の魚が死んでいるのが見つかった。原因は、川から1キロほど離れた八潮市にある東信化学工業の工場で貯蔵タンクに亀裂が入り、有毒の塩化銅が川に流れ出たことだった。
埼玉県は15日、東信化学工業に対し対策が完了するまで工場から川への排水を認めないとする改善命令を出した。埼玉県によると工場側はタンク内部の点検の頻度を上げるほか、タンクが壊れた場合でもより大きなタンクで塩化銅の流出を食い止めるなどの対策をとる方針だという。